いつかまた
おはよう
おはよう
「千沙!」
振り返り、彼女はいつもの笑顔を見せて言う。
「恋歌ちゃん、おはよう!燈真、おはよ!」
「おう」
僕は彼女に恋してる。
もうずっと。
長い間…
「ちさ〜〜、聞いてよ、昨日の合コンさぁ〜…」
「恋歌ちゃん、また合コン行ったの?いい人いた?」
そんなやりとりを、いつもながらキャンパスへ向かう道中の後ろを歩きながら眺める。
恋歌の恋バナを聞くのには慣れてる。
『絶対運命の人っているんだよ!そのたった一人を見付ける為に、たくさん出会いを求めなきゃいけないんだって!』
まぁ…分からなくはない。
だけど、もし好きになった相手が運命の相手じゃなかったら?
それって、めちゃくちゃ切なくねぇ?
「恋歌ちゃん……これあげる」
おそらくさっき買ったであろうミルクティーを差し出すちさ。
「ほっ、とするよ?」
「うん、うん…あんな体目当てなだけなヤツ、こっちからお断りだっつーの!」
「うん。うん。自分、大事にしよね?良かったよ、何かある前に気付いて。恋歌ちゃんにはもっといい人がいるって事だよ」
ちさ。
僕はちさが好きだ。
でも僕のものにしたい、とは思わない。
ただこうやって、ちさの側にいられたらいい。
今は。
おはよう
「千沙!」
振り返り、彼女はいつもの笑顔を見せて言う。
「恋歌ちゃん、おはよう!燈真、おはよ!」
「おう」
僕は彼女に恋してる。
もうずっと。
長い間…
「ちさ〜〜、聞いてよ、昨日の合コンさぁ〜…」
「恋歌ちゃん、また合コン行ったの?いい人いた?」
そんなやりとりを、いつもながらキャンパスへ向かう道中の後ろを歩きながら眺める。
恋歌の恋バナを聞くのには慣れてる。
『絶対運命の人っているんだよ!そのたった一人を見付ける為に、たくさん出会いを求めなきゃいけないんだって!』
まぁ…分からなくはない。
だけど、もし好きになった相手が運命の相手じゃなかったら?
それって、めちゃくちゃ切なくねぇ?
「恋歌ちゃん……これあげる」
おそらくさっき買ったであろうミルクティーを差し出すちさ。
「ほっ、とするよ?」
「うん、うん…あんな体目当てなだけなヤツ、こっちからお断りだっつーの!」
「うん。うん。自分、大事にしよね?良かったよ、何かある前に気付いて。恋歌ちゃんにはもっといい人がいるって事だよ」
ちさ。
僕はちさが好きだ。
でも僕のものにしたい、とは思わない。
ただこうやって、ちさの側にいられたらいい。
今は。
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