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心霊探偵倶楽部1

[374]  茶虎  2009-06-07投稿
 
 誰しも未だ見ぬモノには期待を抱くものだ。


 それは、俺とて例外じゃない。


 俺、樹康介(いつきこうすけ)は今度、高校生になる。


 真新しいブレザーに腕を通し、高校生としての初日の朝をむかえた俺は、気分が高揚していた。


 今日は入学式だ。


 俺が行くことになってる高校は、しがない普通の私立高校で、場所も山の近くと、とりたて自慢する点など無い。


 俺は、ハゲた校長の催眠長話を聞き、これからスクールライフを共にする仲間達と顔をあわせ、新たな生活に心を踊らせた。


 普通に部活で汗を流し、仲間達と青春の一時を過ごし、うっかり彼女なんかできちゃったり…、なんて。


 しかし、なぁ。


 そう人生うまくいかないもんだ。


 どこから話そうか。


 とりあえず、入学式から1週間、新入生の歓迎行事のことから話そうか。

………

……


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