携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 汚染 149

汚染 149

[126]  ふく  2009-06-07投稿
あれからはちゃんと笑える様になった
貴方の前でもちゃんと

二人でご飯に行く事は辞められなかった
だけど帰る時間は早くなった
帰りのメールも控えた
明らかに減ったお互いのやり取り
それはもう仕方がない
寂しがったってこうするしかないのだから
週末ももう連絡は辞めようと決めた
それは私が言い出した事
貴方からは言いづらいだろうと思ったし
本当はそう言いたいのを堪えている様な気がしたから
だって私がそう言った時の貴方の安心した様な表情を見逃さなかった

寂しいのはお互いだから
そう思えば大丈夫

『また月曜日にね』と手を振る瞬間
前なら休みの日も連絡してくれていたから
『また明日ね』って手を振っていたのに

どうしたって距離は縮まらない
さよならが出来ない分
貴方には笑顔をあげたい

貴方が最近良く私をご飯に誘うのは
貴方なりの焦りなのだろうか
私が離れて行きそうな気がしているのだろうか
何だか生き急いでいる感じ
それなのに私が踏み込めない場所を守り続けている
必死で壊されない様にバリアを張っている
何だか分からない
貴方の事を知りたくて近付いて
知って行くうちに分かった様な気になって
本当は何も知らない
近頃ますます貴方が分からなくなった
迷宮入りする感覚

多分貴方との別れが来るまで
この感覚は消えないのだろう
何にも知らずに分かった様に頷いて
一番の理解者を装い
ただ笑顔で貴方を見続ける
真実を求めずに生きる事を貴方が望むなら私はその思いに答えて行くだけ

『優しいね』っていつも私に言うから
貴方の中の私をいつまでも守り続けるだけ
だからこれからも沢山の我慢は覚悟している

感想

感想はありません。

「 ふく 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス