いつかまた〜8〜
「何してるの?」
ある日の昼休み、中庭の芝生に座り込むちさを見つけた。
振り返ったちさの膝には、仔猫よりは大きい、でも大人にもなりきっていない『中猫?』が、ゴロゴロ喉を鳴らしながら、気持ち良さそうに目を閉じていた。
「あのね」
「うん」
「花のデッサンをしようと思ったら、猫がやってきて」
「うん」
「猫のデッサンしようと思ったら、どうしても膝に乗ってきて」
「うん」
「でもその方がじっとしててくれるから」
そうして見せてくれた絵は、真上から見た猫の……後頭部?
丸まった胴体と合わさると、なんだか気が抜ける。
きっと猫に「ここでじっとしててね」なんて話かけながら、四苦八苦したんだろう。で、最後に諦めたんだろう。
目に浮かぶようで
「ふっ」
笑った。
「かたつむり…?」(←響)
ある日の昼休み、中庭の芝生に座り込むちさを見つけた。
振り返ったちさの膝には、仔猫よりは大きい、でも大人にもなりきっていない『中猫?』が、ゴロゴロ喉を鳴らしながら、気持ち良さそうに目を閉じていた。
「あのね」
「うん」
「花のデッサンをしようと思ったら、猫がやってきて」
「うん」
「猫のデッサンしようと思ったら、どうしても膝に乗ってきて」
「うん」
「でもその方がじっとしててくれるから」
そうして見せてくれた絵は、真上から見た猫の……後頭部?
丸まった胴体と合わさると、なんだか気が抜ける。
きっと猫に「ここでじっとしててね」なんて話かけながら、四苦八苦したんだろう。で、最後に諦めたんだろう。
目に浮かぶようで
「ふっ」
笑った。
「かたつむり…?」(←響)
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