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「偶然?必然!」

[153]  KEI  2009-06-09投稿
「よろしくお願いします」
彼が挨拶をした。
ちょっとオヤジっぽいけど同世代かな?
第一印象は可もなく不可もなく。昼休みのランチの話題の中心は専ら彼の話題。年齢、経歴、どこから入手したのか皆やけに詳しい。
色々聞いてるうちに私は耳を疑った。
記憶の片隅に埋もれていて忘れかけてたものが甦る。
もう20年近く前?
恋人と呼べるほどじゃない会ったのは たった2回。
けれど私にとっては初めての人...。

当時の面影は全くなく すっかり変わってしまった。
私の気がかりは彼が私に気付くかどうかである。

どころか彼は私の事が記憶の中にあるのかしら?
たった2回会っただけ
名前も顔も...ううん存在自体記憶にないかも。

それなら好都合だ
私も知らんぷりを決め込もう。記憶は再び封印してしまおう。


それから数ヶ月...
お互い初対面の様に仕事をしている。
(彼にとって私は初対面そのもの?)

数ヶ月たつと今度は私の封印していた感情が芽生えてきた。
「気付いたら どんな反応をするの?」
「思い出して欲しい」
そんな邪心が湧いてきた。
でも
どうやってアピールしたらいいかわからない。
私の記憶は微塵もないかもしれない。
ないならないでいい。
ないと言う確証が欲しい。
そんな矢先 転勤する上司の送別会。
酔いに任せて過去の女性遍歴でも聞き出そうかしら?その中に「私」はいるの?

それでも結局言いだせず...
酔いに任せて勇気を出して意味深に言った一言
『久しぶりだね』

困惑もせず笑顔で返ってきた言葉は
『これは偶然じゃなく必然だね』

結局のところ
気付いていながら気付かないふりをしていたのね

今後 どうなっていくのかわからないけど
新しい何かが始まった予感。

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