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人生の味[1]

[444]  ニコル  2009-06-11投稿
鳴り止まないアラーム音に、僕はようやく重い頭をもちあげた。



窓の外では、曇りがかった空の上に、顔を出したばかりの朝日がちらついている。


1999年6月30日。

世間では例の大予言者の話題で持ち切りの時期。


どうやら大人達には、よっぽど刺激が足りないら
しい。


そんな事を考えながら、僕はいつもと同じように通学準備を始めた。


ただただ続く日常の中で、今日も僕の長い一日が始まった。

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