人生の味[3]
学校が終わった帰り道、僕は歩道沿いに一輪だけ白い花をつけた樹木をみつけた。
しばらく見ていると、ふいに後ろの方から声が聞こえてきた。
「それはなぁ、ニセアカシアって言うんだ。」
ふりかえると白い髭を生やした、八十歳前後のおじいちゃんが立っていた。
「ニセアカシアの木は、六月初期に花をつけるから、今ごろはもう散り終わってしまっているはずなんだがな。」
「どうやら、開花を逃した一輪が、今頃遅れて咲きだしたみたいだなぁ。」
おじいちゃんは少し笑いながら言った。
僕は小さく頷いてそのまま歩き出した。
しばらく見ていると、ふいに後ろの方から声が聞こえてきた。
「それはなぁ、ニセアカシアって言うんだ。」
ふりかえると白い髭を生やした、八十歳前後のおじいちゃんが立っていた。
「ニセアカシアの木は、六月初期に花をつけるから、今ごろはもう散り終わってしまっているはずなんだがな。」
「どうやら、開花を逃した一輪が、今頃遅れて咲きだしたみたいだなぁ。」
おじいちゃんは少し笑いながら言った。
僕は小さく頷いてそのまま歩き出した。
感想
- 42060:シメが少し物足りなさを感じさせますね。「僕は小さく頷いてそのまま歩き出した」だとそれまでの文章との関連性がなくても、通用しますからね。「ニセアカシア」の話しで伝えたい要素が、分かりにくくなりますよ。[2012-04-02]