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バスターズ!・第四十三話「強いのか?」

[452]  博上 文  2005-11-17投稿

「迷子の新人って、君でしょ?」

迷子・・・龍一は咲坂とはぐれていることに、やっと気付いた。

「・・・たぶん。」

17にもなって迷子と言われるのはムカッときたが、否定はできなかった。

「トーコねぇがお呼びだよ。ブリーフィングルームに行かなきゃ。」

そう言っている男、ジョウの全身を、龍一はまじまじと見た。
腕と足に咲坂と同じ鎧を付けている。とゆうことは・・・

「バスターなのか?お前。」

「?、そうだけど?」

「強いのか?」

「強い・・・そ〜だな〜。」

ジョウは首をかしげた。

「自分で言うのも難だけど、まぁまぁぐらいかなぁ。」

ジョウは自信が無さそうに言った。

(『まあまあ』ねぇ・・)
龍一はジョウが信じられなかった。
見た目にも細いジョウの体。ヒョロヒョロとまではいわないが・・・強いか、強くないか、と言う前に、ちゃんと運動してるかどうかさえ、怪しい。

ピピッ!

ジョウの右腕から、何やら機械音がした。

「あっ、通信だ。」

そう言うと、ジョウは右腕を顔に近付けた。
鎧から、声がする。

『ウルフ部隊各員、誰か見つけたか?』

どうやら、咲坂のようだ。
「ウルフ?(ワン)、迷子発見。今から行きます。」
ジョウは通信を切った。

「ほら、行こ。」

ジョウは座っている龍一に手を差し伸べた。

が、二度も迷子と言われた龍一は、なんだかムスッとしていた。

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