携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 汚染 151

汚染 151

[253]  ふく  2009-06-13投稿
いくら求めても満ち足りる事はない
だからこうして貴方といる

職場から車で帰るから送るよと言ってくれた日
貴方と一緒に行った家の近くの公園に行った
少し前
一人で泣いていたこの場所
また貴方と来れる日が来るとは思わなかった
やっぱり貴方とがいい
見える景色もこんなに綺麗に映る

少しは消えたはずだった傷が甦る
『あの電話があった日に此処に一人で来た』
そう貴方に告げた
貴方はただ黙って頷いて私の頭に手を乗せた
『一人で泣いてた』
そう言うと貴方が優しく肩を撫でた

容赦なく切り付けられた心が今やっと貴方の手の温もりで癒されて行く
何も言わずに包んでくれる貴方の手を感じながら目を閉じた

人の愛なんて言葉にしなくても
こうして目を閉じて心を研ぎ澄ませば伝わる
今貴方がしてくれている様に
こうして私の心は満たされる

きっともっと欲しがる物は増えて行く
そしたらまた貴方が満たして欲しい
貴方が『一緒にいて』と私に願った様に
今度は私が貴方に願う
例えそれが叶わなくても
屈託のない笑顔で頷いてくれたらそれだけでいい

『ずっと私を好きでいて』
そう言ってみたい
私が一番分かっている
そんな事は許されないと
だけどもう抑え切れない想いを押し殺したら
私は後悔を背負って生きて行く事になる

貴方の手を握り返して静かに息をついた
その言葉は言わないでおいた
いつか言ってみよう
もう少し先の楽しみとして残しておこう

目を開ければ貴方がいる
風に乗って貴方の匂いがする
今はそれだけで幸せ
そう思う事にした

感想

感想はありません。

「 ふく 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス