いつかまた〜23〜
ちさの家に向かう道中、恋歌が、
「戦利品、欲しいな〜。あたし色々買っていくから、先行ってて?」
「分かった。あ、酒はやめろよ?」
「そのくらい分かってるよ!話し合いできないじゃん」
いつものスーパーへ向かう恋歌と離れ、梨玖と歩く。なんとなく、疑問に思っていた事を聞いてみた。
「あのさ、梨玖と智って、なんで付き合わねぇの?お互い、好きなんでしょ?」
やっぱりそうきたか、みたいな表情で梨玖が答えた。
「あ〜…そうだなぁ…『楽』だからかな」
「楽?」
「うん…。お互い縛る事がないでしょ。誰と会ってても、何してても、責めたり責められる権利がない。相手を縛る事もなければ、縛られる事もないのよ」
「そういうもんかな…」
「そういう形もあるって事よ。ただ…」
梨玖は少し切なそうな顔をして、
「行かないで欲しい時や、ワガママ言いたい時に、正直な気持ちを相手にぶつけられないのが辛かったりもするかな…」
……。
それは…なんとなく分かる気がした。
相手に気持ちをぶつける…素直にそうできたら、どんなにいいだろう。
相手を困らせたとしても、悩ませ、苦しませたとしても。…関係が壊れてしまったとしても。
「戦利品、欲しいな〜。あたし色々買っていくから、先行ってて?」
「分かった。あ、酒はやめろよ?」
「そのくらい分かってるよ!話し合いできないじゃん」
いつものスーパーへ向かう恋歌と離れ、梨玖と歩く。なんとなく、疑問に思っていた事を聞いてみた。
「あのさ、梨玖と智って、なんで付き合わねぇの?お互い、好きなんでしょ?」
やっぱりそうきたか、みたいな表情で梨玖が答えた。
「あ〜…そうだなぁ…『楽』だからかな」
「楽?」
「うん…。お互い縛る事がないでしょ。誰と会ってても、何してても、責めたり責められる権利がない。相手を縛る事もなければ、縛られる事もないのよ」
「そういうもんかな…」
「そういう形もあるって事よ。ただ…」
梨玖は少し切なそうな顔をして、
「行かないで欲しい時や、ワガママ言いたい時に、正直な気持ちを相手にぶつけられないのが辛かったりもするかな…」
……。
それは…なんとなく分かる気がした。
相手に気持ちをぶつける…素直にそうできたら、どんなにいいだろう。
相手を困らせたとしても、悩ませ、苦しませたとしても。…関係が壊れてしまったとしても。
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