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‐ドラゴン‐第二十話「 争い 」

[306]  有朱  2006-07-17投稿

「・・・ふぅ。」
「キャットどうした??ため息なんかはいて。」
ガルダンは首をかしげながらキャットを見た。
「・・・少し昔を思い出していた。」
「母親の事か??・・・それとも・・レイヤ??」
「両方かな。」
「・・・一昨日シンと何かあったのか??」
「あいつは少しレイヤに似てる。」
「はぁ!?シンは男だろ!?」
「・・・・・。」
キャットはそのまま窓の外をジーと見つめていた。




‐クオール‐

「リンクの様子は??」
「まだ塞ぎ込んでおるよ。・・それよりシン。「ソルン」の城が直った。今からでも行きなさい。」
「あっそ!!リンクの事の方が重要!!」
「分からないのか??」
「・・何が??」
「今はなぜ戦が止まっているのか。」
「そう言われてみればそうだな。何で??」
「元々王達は戦か会議でしか接触が許されてないからだ。」
「はぁ!!??」
「城が直り、「ソルン」は国として復活する。お前達は争う運命なのだよ。」
「・・・。」
シンは黙って部屋を出た。

「なら仲良くさせるなよ・・。国どうし争う理由は分かる。分かりすぎてるけど・・。」
シンは拳を握り締め「ソルン」へと向かった。

コンコン・・
「はい??」
「リンク様開けますよ??」
「ウィル・・どうぞ。」
ウィルはドアを開けて部屋の中に入った。
「イーザ様からの報告です。・・・「ソルン」が国として復活するそうです。戦が始まります。ですから・・」
「ありがとうウィル。分かっているわ。私達王は争わなければならない。「アラドシル」の王になるために、長年続いてきた戦を私情でやめるわけにはいかない。分かってるわ。」
「・・・はい。」
「ずっと愛してる人と争って来たんだもの。愛してる人がいないなら・・楽なものよ。でもね、すごく幸せだった。みんなで一緒にいれる事がこんなにも幸せだとは思わなかったわ。」
「・・リンク様。」


‐アルバス‐

「キャット!!イーザからの報告だ!!」
「何だ??」
「時期に「ソルン」が国として復活する。」
「・・・・そうか。」
「いいのか??」
「何がだ??」
「いや・・・別に。」

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