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異世界の旅人 第3話

[227]  チョコレイター  2009-06-14投稿


「・・・・・・・・・・・あっ?」
セレンは目を覚ましてから、自分がおかれている状況が一瞬、理解できなかった。

さっきまでは確実に外にいたはずだが、いま、自分は見覚えのないベッドの上にいる。


「お、起きたか?」
セレンはその声がしたほうを向く。そこには20代前半ぐらいだろうか、そのくらいの男が椅子に腰をかけている。

「お前何してたんだ?なんか森の中で寝てたらしいが。なんだ?旅でもしてて行き倒れたのか?」

「えー・・・旅してたわけじゃないけど、夜、町外れの泉に友達と行ったら・・・」

(しまった!)
そこまで言ってセレンは自分の失言に気づく。

夜に泉に行くことは禁止されているのだ。なんでも、夜は足元が見えづらく、泉に落ちる危険性があるとか・・・

(あちゃー、ばれちゃったよ・・・)


だが、男の口から出た言葉は予想外のものだった。


「へー、町外れに泉なんかあったのかぁ」


「へっ?」
セレンは驚く、あれだけ街で話題になっていて、知らない人も珍しい。

「まっ、なんにせよ、気をつけろよ、早く家に帰らないと、ママが心配してるぞ。」

「えっ?、あ、あぁ」
セレンは自分には母親がいない、とは、あえて言わなかった。見ず知らずの人に気を使わせたくなかったのだ。

「んじゃ、気をつけて帰れよ」
男はドアまで見送ってくれた。そう言えばさっきからレミアスの姿が見えない。大方、先に目が覚めて、一人で帰ったんだろう。薄情なやつだ。


ドアの外に出て、セレンは見覚えのない景色に驚く。
「な、なぁ、孤児院はどっちの方向だ?」
男に聞こうとしたが、もうドアはしまっていた。
再び呼ぶのも、なんか恥ずかしいので、自分で探すことにしようとしたが、やっぱり面倒だ。



「・・・・誰かに聞くか」

適当に、セレンは通りかかった人に声をかけた。


「このまちに孤児院なんてあったかしら?」
「孤児院があるなんて、聞いたことないぜ」

だれに聞いても同じような答えがかえってきた。

セレンの頭に一種の予感がした。

質問を変えて聞いて見ることにした。


「ここは何という街ですか?」


「ここはアルバニの街じゃないの」


予感的中、セレンがいた街はハノイ。
アルバニの街なんて、聞いたこともない。


それならレミアスはどこにいったのか?

とりあえずハノイの街に帰ろうと思った。

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