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HAGランゲージ 一言目

[193]  咲嶋ヒロト  2009-06-14投稿
一言目 始まりの言葉




雉宮攸一、突如として消息を絶つ……

この情報は日本全国のみならず、世界各国を激震させた。

この情報の詳細によると、攸一の通う高校の修了式の翌日に、高校に休学届を出した攸一はそのまま姿を消したまま、行方が分からなくなったということだった。

雉宮攸一と言えば、若干17歳の高校生でありながら、使言術の名家・雉宮家の次期当主の呼び声高い人物である。

使言術の名家・雉宮家といえば政府の信頼が厚く、政府要人の護衛や妖魔討伐に多大な貢献をしている、平安時代から続く由緒正しき家柄だ。

そんな名家の出身である雉宮攸一がなぜ消息を絶ったのか?

なぜ消息を絶つ必要があったのか?

修行のために人知れず姿を消したとも、当主になるのを拒んだ挙げ句に失踪したとも、何か別の目的のために姿を消したとも言われた。

この情報の真相は全く分からず、また、消息を絶った攸一の足取りは掴めないまま、新学期を迎えることになった。

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