続・もう恋はしない(28)
「千里ちゃんじゃないわね」
思いがけない母の発言に目を見開いた。
「わかる?」
「ええ。
それにそのヘッドフォンも彼女から?」
肩にぶら下げていたオレンジ色のそいつは、付き合う前にちょっとしたキッカケで貰った物だった。
俺にとっては思い出あって凄く大事な物なんだけど…。
「今度連れて来るよ」
僅か照れ笑いした俺に、母さんはゆっくりと頷いた。
その頃、病室の外側で立ち尽くす千里。
彼女は眼に赤い閃光のようなモノを走らせたかと思うと、肩を震わせ持っていた花瓶を強く握りしめた。
思いがけない母の発言に目を見開いた。
「わかる?」
「ええ。
それにそのヘッドフォンも彼女から?」
肩にぶら下げていたオレンジ色のそいつは、付き合う前にちょっとしたキッカケで貰った物だった。
俺にとっては思い出あって凄く大事な物なんだけど…。
「今度連れて来るよ」
僅か照れ笑いした俺に、母さんはゆっくりと頷いた。
その頃、病室の外側で立ち尽くす千里。
彼女は眼に赤い閃光のようなモノを走らせたかと思うと、肩を震わせ持っていた花瓶を強く握りしめた。
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