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いつかまた〜25〜

[222]  友愛数  2009-06-15投稿
翌日の昼休み、恋歌と共に、一緒にお昼を食べていたちさからこんな話を聞いた。

「仕事先の人に相談したら、アトリエ使っていいって言ってもらえたの。備品も好きなように使っていいって」

ちさは、知り合いのオリジナル雑貨店で、販売員をしながら、置物中心の自分の作品も時々出していた。

「ちさちゃんの作品、若い子に『かわいい』って人気でね。なかなか数はできないけど、うちの看板商品だったりするのよ」

オーナーから聞いた事がある。

「明日ね、その創作に時間とってもいいって言ってくれたの」

「そっか、それは心強いな」

食堂で話す僕らの側を、響が通りかかった。

「あ、響!」

ちさが呼びとめる。

足をとめる響に、

「この前、病院代出してもらったきりだったから…」

ちさは財布を取り出そうとした。

「別にいいよ」

響は言う。

「そんな訳にいかないよ」

財布からお金を取り出そうとするちさ。
響は、ちさの弁当箱から玉子焼きひとつ、ヒョイ、と指でつまみ取り上げ、口に運んだ。

「これでいいよ」

「え…」

一瞬、呆気にとられるちさをよそに、響は去って行った。


まただ。

モヤモヤする…。

「響って、お昼いつもパンで済ませてるよね…」

ちさが呟いた。

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