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keep your smile 21

[155]  ピーチピンク  2009-06-15投稿
「…ただいま。どうしたんだ、こんなところで…」

父親は何事かと怪訝そうな表情を浮かべていた。

「この子、学校今日サボったのよ…。学校の先生から連絡がきて…。それからあなたも昨日の夜、ご帰宅しませんでしたよねぇ…また、例の女のとこかしらねぇ…」

父親は一瞬、困った顔をしたが、直ぐさま拓人の問題に焦点を当て、切り抜けようとした。

「拓人、何をやってんだ」

父親は拓人に叱り付けた。

拓人は応えず、苦虫を噛みつぶしたような表情をしていた。

「何処ほっつき歩いてたんだ!」

父親は拓人に詰めよった。

「親父に言われる筋合いはねぇ…」

カッとなった父親は、拓人の胸倉をつかみ、叫んだ。

「なんだとーっ!誰が学費出してやってると思ってるんだ!」

「じゃあ、辞めてやるよ、学校なんて…」

拓人が白けた感じで応えた。

「お前はなにを考えてんだー」

父親が怒鳴り、拓人に殴りかかろうとしたが、拓人が交わし、取っ組み合いのケンカになっていた。継母は冷めた表情で見つめていた。

その間、暴言を吐きつつも、拓人が父親の上に馬乗りの体勢になり、首根っこを押さえ付け叫んだ。

「あんた、何やってんだ。俺のお母さんも、この人も不幸にしてーっ!何やってんだよー!」

拓人の目から涙が溢れていた…。父親は無言だった。

拓人は心の中で叫んでいた。

俺は親父みたいな女の愛し方は絶対しない、絶対、親父みたいにならない…、と。

継母はいつのまにか姿を消し、隣のリビングから泣き声が聞こえていた。

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