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愛した人は人のもの?

[284]  MOE  2009-06-15投稿
今日は木村さんが帰ってくる日。 
その夜、返事をすると決めていたから木村さんと待ち合わせをしていた。 

待ち合わせ場所の公園に木村さんは少し遅れてやってきた。 
そしてまた私の頭を優しく撫でた。 

「木村さん、私考えたんだけど…本当は不謹慎なのかもしれない。でも私は木村さんがどんな人なのか知りたいと思いました。だから私で良ければお願いします。けど1つだけ約束してください。奥さんに少しでも疑われたらそれっきりにしましょう。それでいいですか?」 
木村さんに気持ちを伝えるのは緊張する。 
木村さんは頭が良くて、私は子供すぎてなかなかうまく言えなかったから… 

木村さんは少し笑ってありがとうと言って私のおでこにキスをした。 

こうして私は今まで絶対に踏み入れる事がないと思っていた不倫の世界に自ら入って行く事になった。

今日から私があの木村さんの彼女になった。 

木村さんはポケットから小さな箱を出して 
『これさ、彼女にあげようと思って買ったお土産。』と言って翡翠のハートのペンダントトップと幸せになれると言われる像の小さな置物を私にくれた。 
ハートのペンダントトップと同じものが木村さんの携帯のストラップについていた。 
まるで恋人同士。 
偽物だけど二人は恋人。 『木村さんって呼び方はもうやめろよなぁ!きむでいいよ』
「わかったよ!きむ。」 ここから私にとって後にとても苦しく、切ない恋になる。
全部わかってた。 
でもね、本当のきむに出会うまでそんなに時間はかからなかったよ。 
きむから見たら子供の私にもきむの心の傷が痛い程わかったんだ。 
本当は誰でも良かったわけじゃなかったんだね。 
本当はずっと忘れられなかったんだね。 





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