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汚染 152

[134]  ふく  2009-06-15投稿
週末の休み
貴方がいつも付けている香水を見付けた
香水を付けるのは嫌い
だけど貴方を感じたい一心で少量を左手首に付けてみた

鼻に押し当てる手首から貴方の香りがする
不思議な感じがした
同時にたまらなく貴方に会いたくなった
寂しさをどうにか紛らわせる為にこうしたのに
結局はもっと貴方に会いたくて寂しさは増すばかり

何度も嗅いだ
まるで中毒にでもなったかの様に

だけど気付いた
何処か違うのは
貴方からの香りではないから
貴方からするこの香りが好き
貴方自身の香りと共に感じられるから好き
いくらこうして感じ様としたって
違和感は離れない

改めて思う
どうしようもない位に貴方が好きなんだと
分かっていてもそう改めて感じた時
目の前の景色が色を無くす

一体私は何がしたい
何処へ向かおうとしている
何で貴方で何で私なの

その本当の答えは決して解く事は出来ない
きっと『何の為に生まれて来た』という問い掛けと同様
誰にも分からない
私達自身にも

意味なんて無いのかもしれない
流れ着いた場所が此処であっただけ
そこで出会ってしまっただけ
理由は求めず愛し合い
また再び違う道を歩む事を知っていながらも繋がろうと懸命に手を伸ばし
離されまいともがく

不思議ね
それでもまだ貴方には此処にいて欲しいと思うのだから
もっと楽な道だって選べるはずなのに

いつからだろう
こんなに障害のある苦しい世界に惹かれてしまう様になったのは

恐怖の闇に足を踏み入れたくなったのは

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