調教と教訓3
以前の体育の一件以来、私と先生はあまり会話を交わすことはなかった。
ただ、一つ変わったことと言えば私が少しずつ周りに対して積極的になりだしたということ。
「佐藤さん、最近変わったよね。」
なんていわれることも多くなった気がする。
それでもまだ全てがよくなったというわけでもなくて。
人間くっついていれば離れていく、そんな定義が私の頭の中から離れてくれなかった。
そして一週間が過ぎ、私のいる掃除班は図書室を掃除する番になった。
掃除をする部屋にはそれぞれ担当の教師がついている。
図書室の担当教師は誰かというと、あの体育教師「小川先生」なのである。
ある日、彼は図書室で一人本を読んでいた。
「何熱心に読んでるの?」
「んんー?」
ちらりと覗き込んでみれば…
「・・・・ホントになに読んでるの(;一_一)」
「<お弁当のおかずレシピ>」
「料理できないのに?」
「ばーか、作ってもらうんだよ。」
「彼女に?」
「…俺が彼女いるように見えるか?」
「ですよね(笑)」
「てめぇ今度体育の成績2だからな。」
「あはは〜っ!」
何が楽しいって、先生といると気を使わない所だった。
「ほら、笑えるじゃん。」
「え?」
あなたがそういうとね。
「お前、いっつも寂しそうにしているから。」
世界の偽りとか、憎悪とか、そういうものが。
「笑った方がマジ俺の好みだし!」
もう どうでもよくなってしまうんだよ。
「先生…。」
ありがとう。
その最後の一言は言葉がつまって出てこなかった。
ただ先生は笑って「明日俺の弁当作ってきて」って、
ただそれだけ言って私たちは指切りをした。
<明日のおかずは玉子焼きがいいな>
ただ、一つ変わったことと言えば私が少しずつ周りに対して積極的になりだしたということ。
「佐藤さん、最近変わったよね。」
なんていわれることも多くなった気がする。
それでもまだ全てがよくなったというわけでもなくて。
人間くっついていれば離れていく、そんな定義が私の頭の中から離れてくれなかった。
そして一週間が過ぎ、私のいる掃除班は図書室を掃除する番になった。
掃除をする部屋にはそれぞれ担当の教師がついている。
図書室の担当教師は誰かというと、あの体育教師「小川先生」なのである。
ある日、彼は図書室で一人本を読んでいた。
「何熱心に読んでるの?」
「んんー?」
ちらりと覗き込んでみれば…
「・・・・ホントになに読んでるの(;一_一)」
「<お弁当のおかずレシピ>」
「料理できないのに?」
「ばーか、作ってもらうんだよ。」
「彼女に?」
「…俺が彼女いるように見えるか?」
「ですよね(笑)」
「てめぇ今度体育の成績2だからな。」
「あはは〜っ!」
何が楽しいって、先生といると気を使わない所だった。
「ほら、笑えるじゃん。」
「え?」
あなたがそういうとね。
「お前、いっつも寂しそうにしているから。」
世界の偽りとか、憎悪とか、そういうものが。
「笑った方がマジ俺の好みだし!」
もう どうでもよくなってしまうんだよ。
「先生…。」
ありがとう。
その最後の一言は言葉がつまって出てこなかった。
ただ先生は笑って「明日俺の弁当作ってきて」って、
ただそれだけ言って私たちは指切りをした。
<明日のおかずは玉子焼きがいいな>
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