キャロルの秘密 26
翌日、古賀は自宅から、スタジオに向かう途中、自分の目を疑った。
世田谷通りを走行中に歩道を歩く女性に目がくぎづけとなった。
古賀はメルセデスを左車線に寄せてハザードを付け車を止めた。
やはりそうだ。しかし人違いということもある。
何せ月日は20年の歳月が過ぎている。
古賀は車から降り、歩道を歩いてる女性に声をかけた。
「惠子、、」
声をかけたのは忘れもしない惠子だった。
彼女は驚いた顔で「なんで、私だとわかったの?」と聞いた。
これが古賀と惠子の20振りの再会となった。
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