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愛した人は人のもの?

[315]  MOE  2009-06-17投稿
私の中で、きむとカズマを選ぶ事がなかなかできなかった。
眠れずにいて体調を崩した私は会社に三日間の休暇をもらった。 
さすがに2人は私に連絡をくれた。 
心配したカズマはうちにお見舞いに来てくれた。 
弱っているときは、どうしてこんなにも人の優しさが心に染みるんだろう… 
きむは来なかった。 

‘そうか…例えばきむが具合が悪くても私はきむに何もしてあげられないんだなぁ。’
そんな風に考えた。 
私は、体調が治ったらきむに会いたいと連絡をした。
数日後…きむと待ち合わせは久しぶり。 
きむは私が座っているベンチにゆっくり近付いてきた。 
そして隣に座っていつもみたいに頭を優しく撫でた。
『ごめんな。お前が体調悪いとき行ってやれなくて。すげー心配だった。』

私はなぜか言葉を返せなかった。本当の事を言わないといけない…本当の私の気持ちを伝えなきゃいけない。  
「あのね、きむ…私カズマに告白されたの。それでね、正直迷ってる自分がいたんだ。私ね、カズマがお見舞いに来てくれた時きむが来てくれないのが淋しかった。同時にきむが倒れても何もできないんだって実感した。だからね、きむとじゃなくてカズマといた方が自分は幸せになれると思ったの。だから…」
そういうと、きむはしばらく黙ってから話をしはじめた。
『カズマってうちの会社の青木か?アイツ最近やたら俺に突っ掛かってくるなぁと思ったんだ(笑)そっか…お前の幸せを思えばそうだな、青木の方がいいかもな。けどもう俺もお前を譲れない!勝手な事言ってるな俺…だからさ、お前を引き止めるのをこれで最後にする。だからこっちに戻っておいで』 
そう言って私の顔を見たきむの顔は少しだけ怖かった。

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