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汚染 156

[126]  ふく  2009-06-18投稿
私は浅はかだ
そして貴方も

職場で着替えを済ませて鏡の前で気付いた
制服でも隠せない首元の二つのキスマーク
赤面した
恥ずかしさと貴方への僅かな怒り
髪でも隠せない
この歳にもなってこんな所にキスマークを付けられるなんて

地下に貴方を呼び出して聞いてみた
怒りはしない
でもせめて見えない所に付けてくれたら
『これ、恥ずかしいんだけど。何でこんな所に付けたの』
私も気付かなかったのだから貴方を咎めたりはしない
『彼氏だから』
返って来たのはそれだけだった
『それだけ?』
呆れて聞いた
『他の人に『彼氏がいますよ』って分からせる為。俺以外の人が近付かない様に』
貴方はそう言った
笑う事しか出来なかった

そう聞いて嫌な気はしない
想っていてくれる事は確かに嬉しい
だけどもう子供じゃないんだしもっと別の方法があっただろう
何となく信用されていない感じもした
それが悲しかった
そんな事をしなくても私は貴方しか見ていないのに

『そんなの犬のマーキングと一緒じゃない』と笑ってみせたけど
本当はこんなの恥ずかしくて笑えない

初めて感じた貴方の独占欲
貴方になら独占されてもいいと思っていた
でも貴方の余りの子供っぽさ
束縛に似た行動に
少し恐怖も感じた

貴方とは繋がれていたい
想われていたい
だからこの気持ちは抑えた

これから先私はどれだけ貴方に縛られて行くのだろう
貴方は私だけの物ではない
それでも貴方は私を自分だけの物にしようとしている
それが不安になる
それが怖くなる
貴方を失う事の方がずっと怖いのに

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