いつかまた〜46〜
それから。
僕らは、また制作にいそしんだ。
ちさの作ったそれぞれのキャラクターが出来上がり、僕と智、梨玖がセット作り、恋歌と響が絵コンテ作成に差し掛かったある日。
叔父さんのバーでバイトしてた僕に、叔父さんが言った。
「燈真、娘が入院する事になってな」
「え?多佳子ちゃんが?どうしたんですか?」
「部活中に骨折してな。それで、ちょっと明日、明後日は店閉める事にしたんだが…」
「そっか…、分かりました。多佳子ちゃん、早く良くなるといいですね」
「悪いな、燈真もゆっくり休んでくれ」
…………。
次の日、僕は造形科に向かった。
「ちさ」
声をかけた僕に、ちさは驚いた。
手には、セットに組み込むのであろう、作りかけの小物。
休み時間にもやってるんだ…。
「どうしたの?教室まで来るの、珍しいね」
そう言うちさに、
「明日さ、学校の後どっか行かない?」
「え?」
「あ、どっかって言ってもまだ決めてないんだけど。どこでもいいんだ。ちさ、行きたい所ない?」
計画性ナシかよ。
なんかもっとあるだろう。
水族館とか、遊園地とか…
ちさは少し考えて、
「クローバーとしろつめ草がたくさん生えてる場所ってないかな?」
と言った。
僕らは、また制作にいそしんだ。
ちさの作ったそれぞれのキャラクターが出来上がり、僕と智、梨玖がセット作り、恋歌と響が絵コンテ作成に差し掛かったある日。
叔父さんのバーでバイトしてた僕に、叔父さんが言った。
「燈真、娘が入院する事になってな」
「え?多佳子ちゃんが?どうしたんですか?」
「部活中に骨折してな。それで、ちょっと明日、明後日は店閉める事にしたんだが…」
「そっか…、分かりました。多佳子ちゃん、早く良くなるといいですね」
「悪いな、燈真もゆっくり休んでくれ」
…………。
次の日、僕は造形科に向かった。
「ちさ」
声をかけた僕に、ちさは驚いた。
手には、セットに組み込むのであろう、作りかけの小物。
休み時間にもやってるんだ…。
「どうしたの?教室まで来るの、珍しいね」
そう言うちさに、
「明日さ、学校の後どっか行かない?」
「え?」
「あ、どっかって言ってもまだ決めてないんだけど。どこでもいいんだ。ちさ、行きたい所ない?」
計画性ナシかよ。
なんかもっとあるだろう。
水族館とか、遊園地とか…
ちさは少し考えて、
「クローバーとしろつめ草がたくさん生えてる場所ってないかな?」
と言った。
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