ハーフムーン (45)
真ん中の小屋は、焼きそば屋だった。
焼きそばが大好物なマモルは、今度は俺の出番とばかりに前に進み、注文を始めた。
「おーい、そこのオヤッサン!焼きそば二……つ…」
マモルが、焼きそばを焼いていた年配の男と目が合った瞬間、お互いの表情が凍りついた。
焼きそばを焼いている男は、なんとマモルが働いている風呂屋のオヤッサンだった。
「ホントに…オヤ…サン」
マモルは小さくつぶやいた。
――オヤッサンは、怒ってここまで追いかけて来たんだ、きっと。
マモルの頭の中には、どう言い訳しようか、そればかりが浮かんでいた。
しかし、どう考えても、言い訳の言葉が浮かばない。
マモルは意を決し、素直に謝ろうとオヤッサンの方を見つめた。
「すまん!マモル!!」
謝ったのはオヤッサンの方だった。
マモルは一瞬、何が起きたのか分からなかった。
「すまん!マモル!!」
また謝った。
「頭を上げて下さい、オヤッサン。一体、どうしたって言うんですか?」
マモルは心が整理できないまま、そう言った。
「ワシはお前さんを…いや、あの風呂屋を見捨ててしまったんじゃ!欲に目がくらんでしまったんじゃー!」
オヤッサンの目からは、大粒の涙が溢れていた。
焼きそばが大好物なマモルは、今度は俺の出番とばかりに前に進み、注文を始めた。
「おーい、そこのオヤッサン!焼きそば二……つ…」
マモルが、焼きそばを焼いていた年配の男と目が合った瞬間、お互いの表情が凍りついた。
焼きそばを焼いている男は、なんとマモルが働いている風呂屋のオヤッサンだった。
「ホントに…オヤ…サン」
マモルは小さくつぶやいた。
――オヤッサンは、怒ってここまで追いかけて来たんだ、きっと。
マモルの頭の中には、どう言い訳しようか、そればかりが浮かんでいた。
しかし、どう考えても、言い訳の言葉が浮かばない。
マモルは意を決し、素直に謝ろうとオヤッサンの方を見つめた。
「すまん!マモル!!」
謝ったのはオヤッサンの方だった。
マモルは一瞬、何が起きたのか分からなかった。
「すまん!マモル!!」
また謝った。
「頭を上げて下さい、オヤッサン。一体、どうしたって言うんですか?」
マモルは心が整理できないまま、そう言った。
「ワシはお前さんを…いや、あの風呂屋を見捨ててしまったんじゃ!欲に目がくらんでしまったんじゃー!」
オヤッサンの目からは、大粒の涙が溢れていた。
感想
感想はありません。
「 翔 」の携帯小説
- 予告ホームラン【4】(最終話)
- 予告ホームラン【3】(全4話)
- 予告ホームラン【2】(全4話)
- 予告ホームラン【1】(全4話)
- カラコロ広場で
- FALLIN' FALLIN(後編)
- FALLIN' FALLIN(前編)