内と外 4
「毎日、夕方会える事が、とても楽しみ。」
「好きだよ。」
「今、自宅に着いたよ。」
「今日は、ありがとう。」
「気持ち良かった。」
毎日、受信されるメール。
メールの内容からして、相手の女性は、親会社の社員のようだ。
彼の浮気を知りながら、香織は決して口には出さなかった。
彼には、外の人がいる。
それは、確かな現実。
だけど、口には出せなかった。
浮気をされている。
プライドが、許さなかった。
口に出して、彼を問いただして、別れさせて、そんな惨めな事、香織にはどうしても出来なかった。
ただ、彼の嘘に騙されたふりをして、何も知らないふりをして、香織のプライドだけが、ふたりの関係を繋げていった。
遊びのひと。ただ、それだけ。彼の事だから、きっともうすぐ飽きるはず。
そう…
あの事実を知るまでは、確かにそう思っていた。
「好きだよ。」
「今、自宅に着いたよ。」
「今日は、ありがとう。」
「気持ち良かった。」
毎日、受信されるメール。
メールの内容からして、相手の女性は、親会社の社員のようだ。
彼の浮気を知りながら、香織は決して口には出さなかった。
彼には、外の人がいる。
それは、確かな現実。
だけど、口には出せなかった。
浮気をされている。
プライドが、許さなかった。
口に出して、彼を問いただして、別れさせて、そんな惨めな事、香織にはどうしても出来なかった。
ただ、彼の嘘に騙されたふりをして、何も知らないふりをして、香織のプライドだけが、ふたりの関係を繋げていった。
遊びのひと。ただ、それだけ。彼の事だから、きっともうすぐ飽きるはず。
そう…
あの事実を知るまでは、確かにそう思っていた。
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