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汚染 157

[106]  ふく  2009-06-20投稿
貴方が私の腕を触りながら『この肌が好き』だと言った
『白くてスベスベで好き』だと言って撫でる

何年か先
この私の肌も変わって行く
悲しくもシミなんか出来てシワも増えるのだろう
もしもまだその時に貴方が隣にいてその肌を触った時
今と同じ様に私を愛していてくれるのだろうか
それでも『この肌が好き』だと言って触れてくれるのだろうか

きっと何年か先には私の隣には貴方はいない
そう思うとそんな事なんて考えても無駄だと感じる

『歳を取っても気持ちは変わらない』と貴方は言った
そんな風に言える貴方は凄い
だけど今の気持ちに正直なだけ
未来なんて見ていないくせに
だって私は答えられないから
今の貴方が好き
明日も明後日も貴方が好き
私だって自信を持ってずっと好きだと言える
でも貴方の様にそれを言ってしまえないのは
貴方が離れて行く自信があるから

投げ掛けてくれる言葉に笑顔で『ありがとう』を言う
心の奥は疼いて痛みを増して行く

『好き過ぎてどうしようもないんだ』と言われた時本気で嬉しくて思わず涙腺が緩んだ
『私もよ』と答えた時涙が零れそうで貴方を見れなかった
触れる手から痛い位に貴方の想いは伝わる

『この肌を俺の物だけにしたい』と言った
想いが強くなる程に伴う貴方の独占欲
分かっている
貴方が本気でそうしたいと思っている事

今が永遠に続かないと知っているから
そんな貴方も悪くないと思えた
貴方に独占されても
貴方に蝕まれても
想い合う今が
いつか
奇跡だったと振り返り思い出になるのなら
このままこの私を奪ってしまえばいい

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