携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 汚染 159

汚染 159

[121]  ふく  2009-06-20投稿
貴方が言った言葉が離れなかった
一人になった今
気の済むまで妄想した

もしも十年前
私達が出会っていたらどんな出会い方をしたのだろう
私は高校の制服を着て
貴方はまだ着慣れないスーツを着ている
接点のなさに笑えた

まだ社会を知らない私が社会に出た貴方に恋をする
遊び足りない私は貴方に何を求めるのだろう
その時の二人はどんな恋愛をするのだろう
想像も着かなくて不思議な感覚になった

もしも貴方とその頃に結ばれて家庭を築いていたとしたら
私達は幸せになれただろうか
十年経った今でも一緒に笑い合えているのだろうか
二人の間に子供が産まれたらどんな子になっているだろうか

考えれば考える程にそこに意味はなかった
貴方は別の人と別の家庭を築いた
それが私ではないから
悲しい想像
現実にある物は虚しい世界

私は貴方の人生の付属品の様な物
いくら愛されても気持ちを奪う事しか出来ないのだから

溜め息が深い
ただ貴方が同じ事を思っていてくれた事が救いだった
例えどうにもならない事だとしても
お互いが悔いている事ならば
それを二人で慰め合えばいい
貴方の苦しみも私の苦しみも

だから忘れないで
私に告げた貴方のその想いを
私も忘れない
強く願ったこの想いを

お互いに求める事は数多いけれど
きっとこの願いは他の何よりも大きく
絶対に叶う事はないのだから

感想

感想はありません。

「 ふく 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス