きいち
ぼくは、きすけ。
生まれて6年と5ヶ月になろうか、♂の猫だ。
生まれたところ、母親は覚えてはいない。
記憶にあるのは、ぼくが拾われてこの場所に居るという事だ。
僕の世界は常に白いもやがかかっている。
生まれつき目が悪いんだ、これは自然の中で生きて行くには、結構なハンデだ。
だから、拾われたという事は幸運だったのかもしれない。
少し白む景色、水が流れる音、その日が雨が降っていた事を除けば、昨日となにも変わらない日常だった。
生まれて6年と5ヶ月になろうか、♂の猫だ。
生まれたところ、母親は覚えてはいない。
記憶にあるのは、ぼくが拾われてこの場所に居るという事だ。
僕の世界は常に白いもやがかかっている。
生まれつき目が悪いんだ、これは自然の中で生きて行くには、結構なハンデだ。
だから、拾われたという事は幸運だったのかもしれない。
少し白む景色、水が流れる音、その日が雨が降っていた事を除けば、昨日となにも変わらない日常だった。
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