いつかまた〜50〜
並んで歩いていたら、ふと頭の中のもう一人の僕が、問いかけてきた。
『せっかくちさと二人で居る時間なんだぞ?このまま送ってバイバイ、でいいのか?』
いや、流れ的にそうでしょう。
『もっと欲張ってもいいんじゃないか?』
欲張るって、何を。
「どしたの?」
ぶつぶつ言ってる僕を、不思議がって(不審がって?)ちさが聞いてきた。
「あぁ!ごめん、なんでもない」
何ができるって言うんだよ。
その時、一瞬ちさの手と僕の手が触れた。
あ。
見ると、あと数百メートルで、ちさの家に着いてしまう位置まで来てた。
辺りは少しずつ、暗くなっていってた。
僕はふいに立ち止まって、
「手…つないでいい?」
無意識に口からそんな言葉が出た。
「えっ?」
ちさは驚いてた。
ちさの返事を待つ。
少し戸惑った様子を浮かべた後、
「………うん………」
と言った。
僕がキャリーカーを持っていない方の手を差し出すとそっとちさが手を触れてきた。
その手を、僕は握り返し、また歩き出した。
『せっかくちさと二人で居る時間なんだぞ?このまま送ってバイバイ、でいいのか?』
いや、流れ的にそうでしょう。
『もっと欲張ってもいいんじゃないか?』
欲張るって、何を。
「どしたの?」
ぶつぶつ言ってる僕を、不思議がって(不審がって?)ちさが聞いてきた。
「あぁ!ごめん、なんでもない」
何ができるって言うんだよ。
その時、一瞬ちさの手と僕の手が触れた。
あ。
見ると、あと数百メートルで、ちさの家に着いてしまう位置まで来てた。
辺りは少しずつ、暗くなっていってた。
僕はふいに立ち止まって、
「手…つないでいい?」
無意識に口からそんな言葉が出た。
「えっ?」
ちさは驚いてた。
ちさの返事を待つ。
少し戸惑った様子を浮かべた後、
「………うん………」
と言った。
僕がキャリーカーを持っていない方の手を差し出すとそっとちさが手を触れてきた。
その手を、僕は握り返し、また歩き出した。
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