いつかまた〜52〜
「え?あぁ、うん。行こっか」
そうして、今度は手を繋がずに、公園へと向かった。
そこは、砂場とすべり台だけがある、シンプルな町の公園。
「もうちょっと、話しよっか」
ちさが言った。
なんだか嬉しかった。
ちさも、僕ともう少し一緒に居たいって、思ってくれた…?
…はは。んな事ないか。単なる自惚れだ。
「こんな近くにあるのに、来た事なかったな」
辺りを見渡してから、ちさはすべり台に上がって行った。
僕も、キャリーカーを置いて、ちさの後に続いた。
すべり口に腰かけたちさの隣に、腰を下ろした。
「前にさ。ちさ、俺の事、空の色のイメージだって言ってくれたじゃん?」
「あ、うん」
「あれ、なんかすげー嬉しかった」
「どうして?」
「なんだろなぁ。自分がどんな存在なのか、分かんなかったっていうか…。ちさも言ってたけど、自分の事ってよく分からないから。俺って、みんなに…ちさに何してあげられてるんだろうって。空みたいだって言われて、なんとなく見えたっていうか。…なんか勝手にいいイメージにとったんだけどさ」
そう言う僕に、ちさは
「……見守ってくれてる感じかな」
と言って、すべり台を滑って行った。
見守ってる…か…。
そうして、今度は手を繋がずに、公園へと向かった。
そこは、砂場とすべり台だけがある、シンプルな町の公園。
「もうちょっと、話しよっか」
ちさが言った。
なんだか嬉しかった。
ちさも、僕ともう少し一緒に居たいって、思ってくれた…?
…はは。んな事ないか。単なる自惚れだ。
「こんな近くにあるのに、来た事なかったな」
辺りを見渡してから、ちさはすべり台に上がって行った。
僕も、キャリーカーを置いて、ちさの後に続いた。
すべり口に腰かけたちさの隣に、腰を下ろした。
「前にさ。ちさ、俺の事、空の色のイメージだって言ってくれたじゃん?」
「あ、うん」
「あれ、なんかすげー嬉しかった」
「どうして?」
「なんだろなぁ。自分がどんな存在なのか、分かんなかったっていうか…。ちさも言ってたけど、自分の事ってよく分からないから。俺って、みんなに…ちさに何してあげられてるんだろうって。空みたいだって言われて、なんとなく見えたっていうか。…なんか勝手にいいイメージにとったんだけどさ」
そう言う僕に、ちさは
「……見守ってくれてる感じかな」
と言って、すべり台を滑って行った。
見守ってる…か…。
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