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いつかまた〜52〜

[123]  友愛数  2009-06-21投稿
「え?あぁ、うん。行こっか」

そうして、今度は手を繋がずに、公園へと向かった。


そこは、砂場とすべり台だけがある、シンプルな町の公園。

「もうちょっと、話しよっか」

ちさが言った。

なんだか嬉しかった。

ちさも、僕ともう少し一緒に居たいって、思ってくれた…?
…はは。んな事ないか。単なる自惚れだ。


「こんな近くにあるのに、来た事なかったな」

辺りを見渡してから、ちさはすべり台に上がって行った。

僕も、キャリーカーを置いて、ちさの後に続いた。

すべり口に腰かけたちさの隣に、腰を下ろした。


「前にさ。ちさ、俺の事、空の色のイメージだって言ってくれたじゃん?」

「あ、うん」

「あれ、なんかすげー嬉しかった」

「どうして?」

「なんだろなぁ。自分がどんな存在なのか、分かんなかったっていうか…。ちさも言ってたけど、自分の事ってよく分からないから。俺って、みんなに…ちさに何してあげられてるんだろうって。空みたいだって言われて、なんとなく見えたっていうか。…なんか勝手にいいイメージにとったんだけどさ」

そう言う僕に、ちさは

「……見守ってくれてる感じかな」

と言って、すべり台を滑って行った。

見守ってる…か…。

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