いつかまた〜53〜
立ち上がって、少ししてちさが振り返った。
「……?」
どした?
少し微笑んで、首をかしげた僕に、ちさも少し微笑んだ。そして、
「トーマ」
手を広げた。
え……?
え?
え!?
なんだこれ?
分からないけど、僕も滑り下りた。
ちさと向かい合い、ちさが広げた手の意味を、頭フル回転で考えた。
これって…?
分からないまま、どうもできないでいた僕の胸に、ちさが、コツン、とおでこをあててきて、服の裾を両手でキュッと握った。
何が起こってる…?
頭がパンクしそうだ。
その時、信じられない言葉を聞いた。
「………好き」
この夏空に消えてしまいそうな、囁くような小さな声。
ちさの言葉だった。
「……?」
どした?
少し微笑んで、首をかしげた僕に、ちさも少し微笑んだ。そして、
「トーマ」
手を広げた。
え……?
え?
え!?
なんだこれ?
分からないけど、僕も滑り下りた。
ちさと向かい合い、ちさが広げた手の意味を、頭フル回転で考えた。
これって…?
分からないまま、どうもできないでいた僕の胸に、ちさが、コツン、とおでこをあててきて、服の裾を両手でキュッと握った。
何が起こってる…?
頭がパンクしそうだ。
その時、信じられない言葉を聞いた。
「………好き」
この夏空に消えてしまいそうな、囁くような小さな声。
ちさの言葉だった。
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