AS SHE LIKES1
少女は14才だった。部活の試合が終わった後帰りの電車の中女友達を通じて告白した。
相手は同じバスケ部の男子。一応はレギュラーで、ルックスはまあまあ。結構まじめっぽい。口数も少なめ。
彼は座席で脚を組み、こぶしの上にあごをのせ、ロダンの作品と化していた。
他の部員たちはそれぞれの話題に談笑しあいながら電車にゆられていた。
一時間弱で彼らの目的の駅に着いた。
「『いいよっ!。』て言っといて。」。電車を降りてすぐ、なるべく他のメンバーに感付かれないように伝言してきた女子に近寄り彼は言った。
結局二人の交際は3か月くらいしか継続しなかった。
後で分かったことだけど、彼女の母親はいわゆる後妻だったらしい。家の中には彼女の居場所がなかったのかもしれない。両親と向き合うことはなかったのだろう。
彼女は自分の存在を確かめられるよりどころをさがしていたのだろう。心の持って行き場所をほしがっていたのだろう。
彼の方は内面に闇をかかえていた。自覚がない分よけいにやっかいだった。
明るい方向へ導かれたく素直に発せられる欲求は、にじみだす暗い闇によって輝きを増すことはなかった。
相手は同じバスケ部の男子。一応はレギュラーで、ルックスはまあまあ。結構まじめっぽい。口数も少なめ。
彼は座席で脚を組み、こぶしの上にあごをのせ、ロダンの作品と化していた。
他の部員たちはそれぞれの話題に談笑しあいながら電車にゆられていた。
一時間弱で彼らの目的の駅に着いた。
「『いいよっ!。』て言っといて。」。電車を降りてすぐ、なるべく他のメンバーに感付かれないように伝言してきた女子に近寄り彼は言った。
結局二人の交際は3か月くらいしか継続しなかった。
後で分かったことだけど、彼女の母親はいわゆる後妻だったらしい。家の中には彼女の居場所がなかったのかもしれない。両親と向き合うことはなかったのだろう。
彼女は自分の存在を確かめられるよりどころをさがしていたのだろう。心の持って行き場所をほしがっていたのだろう。
彼の方は内面に闇をかかえていた。自覚がない分よけいにやっかいだった。
明るい方向へ導かれたく素直に発せられる欲求は、にじみだす暗い闇によって輝きを増すことはなかった。
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