携帯小説!(PC版)

トップページ >> 学園物 >> ほんの小さな私事(24)

ほんの小さな私事(24)

[506]  稲村コウ  2009-06-22投稿
「沙羅ちゃん、どうしたの?私の事ジーっと見て…何かついてる?」
私は、高野さんにそう言われて、ハッと我に返った。
「あ…ごめんなさい。少し考えごとをしていて…。ええと…お家の方向でしたよね。中学校の側に神社があるでしょう?その隣のお寺の敷地内にある住宅が、今の私の住まいなの。」
「そうなんだ。お寺んとこに越して来たのって沙羅ちゃんだったのね。なるほどー。それじゃ、みんな方角は一緒だから、仲良く帰れるね!」
高野さんは、そう言って嬉しそうな笑顔を見せた。先ほど、光度計が壊れた事による落胆はどこえやら?でも、落ち込んだ気持ちが、これで晴れてくれたのは、私としても嬉しい事。
「さー!そうと判れば支度済ませてさっさと帰ろー!」
高野さんは、そう言いながら、笑顔で私たちにそう言った。だが、手にしていた光度計をカメラバッグにしまう際に、ボソリと呟いた。
「ヒデのヤツ…明日とっちめてやる…。」
それを耳にした私と山下さんは、お互い、顔を見合わせて苦笑いした。

感想

感想はありません。

「 稲村コウ 」の携帯小説

学園物の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス