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期間限定恋愛〜47

[341]  高橋 亜樹  2009-06-22投稿
亜樹が退院してから、忙しかった…引っ越しの用意で離婚前のマンションに荷物の片付け、引っ越しの業者の見積もり…
退院したばかりの亜樹の身体は、思う様には動けなかったし、こんな身体になるなんて考えてもみなかった…

何とか、母親に手伝ってもらって引っ越しが終わった…
一也からメールがきた

『荷物は、出来る範囲で無理しない様に片付ける事!…明日には手伝いに行くから』

入院中は毎日会ってたから、亜樹は寂しかった…

『一也に、早く会いたい…寂しい』

『ガマンしなさい!』

そうメールしながら、一也はその日の夜に来てくれた

一也は、部屋に来るなり第一声が、

「こんな事言ったら悪いけど…家具とかが母子家庭の荷物じゃない様な…おまけに広いし…亜樹って金持ち?(笑)」

確かに母子家庭の無職の亜樹の家は広かった…
亜樹は冗談で言ってみた

「部屋余ってる所は、一也の部屋にしていいよ、何なら住んでもいいよ(笑)」

「それは…無理かな…」

一也の顔色が曇った…やっぱりなんか、おかしいけど聞けないし…見なかった事にした…

花南をベッドに寝かせた後、リビングのソファに座ってる一也の横に座った

「何か飲む?コーヒー?紅茶?」

「コーヒーお願い」

コーヒーメーカーの音とコーヒーの匂いがする…

「入院中は、コーヒー飲めなかったから久しぶりだね。」

ソファに座って一也と久しぶりに同じ目線だった…入院中は、いつもベッドか車椅子だった…
亜樹は、聞いてみた

「ねぇ…一也といつまで、バカ言って笑えて一緒に居る事出来るかな…?」

「亜樹らしくないよ!ネガティブな事言ってさぁ…最後は、笑ってバイバイするって亜樹が言った事だよ…そんな寂しい事言わない!今が楽しければいいってのが亜樹のモットーだったはずだよ」

「そうだよね…ごめんね…」

これから先は聞けなかった…

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