愛した人は人のもの?
あの一件から3ヶ月。
私は部屋の整理を始めた。あれから木村さんとは毎日会社で顔を合わせたけど挨拶だけで通りすぎるだけだった。
私にはそれが愛されていなかったと実感する瞬間だった。
それに耐えきれず、会社に辞表を出した。
「退職する事はギリギリまでみなさんに黙っていてください。」
上司にお願いした。
木村さんに知られたくなかったから…
どんどん片付いていく部屋は本当に殺風景で、今の私にはピッタリだった。
その夜、実家の母に明後日帰るからと電話をした。
声を聞いただけで母親は 「何かあったの?」
と聞いてきた。普段どおりに話したつもりだったのに…
母親ってすごいと思った。でもまさか不倫をして罰が当たったなんて言えなかった。
荷物の整理も終わり、私は明後日実家のある静岡に帰る事になった。
会社に行くのは明日だけ。木村さんに逢えるのも明日だけ。
上司にギリギリまでとお願いしたのは、木村さんがそれを聞いてもきっと私には会いに来てくれないと思ったから。早くみんなに伝えたら辞めるまでの間毎日どこかで木村さんが会いに来てくれるようなありもしない期待をしてしまうから…だから
〈家庭の事情で急に〉ということにした。
そして最後の1日が始まった。
私は部屋の整理を始めた。あれから木村さんとは毎日会社で顔を合わせたけど挨拶だけで通りすぎるだけだった。
私にはそれが愛されていなかったと実感する瞬間だった。
それに耐えきれず、会社に辞表を出した。
「退職する事はギリギリまでみなさんに黙っていてください。」
上司にお願いした。
木村さんに知られたくなかったから…
どんどん片付いていく部屋は本当に殺風景で、今の私にはピッタリだった。
その夜、実家の母に明後日帰るからと電話をした。
声を聞いただけで母親は 「何かあったの?」
と聞いてきた。普段どおりに話したつもりだったのに…
母親ってすごいと思った。でもまさか不倫をして罰が当たったなんて言えなかった。
荷物の整理も終わり、私は明後日実家のある静岡に帰る事になった。
会社に行くのは明日だけ。木村さんに逢えるのも明日だけ。
上司にギリギリまでとお願いしたのは、木村さんがそれを聞いてもきっと私には会いに来てくれないと思ったから。早くみんなに伝えたら辞めるまでの間毎日どこかで木村さんが会いに来てくれるようなありもしない期待をしてしまうから…だから
〈家庭の事情で急に〉ということにした。
そして最後の1日が始まった。
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