眠れぬ夜は君のせい〜34〜
その瞬間、電話の声が男に変わった。
『姉ちゃん、今どこに住んでんのや?関西か?携帯届けてやんで。』
この声…知ってる。
この声は佑典が電話で話をしていた人だ。
携帯を持つ手が震えだした。
佑典の携帯をどうしてこの人が持っているのか…。
三宮で拾ったと芝居をしてまで、私に掛けてきた理由…。
私の居場所を突き止めたいんだ。
『わざわざ丁寧に掛けてきてるんや、ちゃんと受け答えするんが筋ちゃうか?』
『判りました。今から警察に行って事情を話してきます。警察から折り返しその携帯へ連絡しますから。』
電話の向こうで何かをひっくり返したような音がした。
『姉ちゃん、ええ度胸しとんのぉ。この事は忘れへんで…。』
一方的に電話は切れた。
恐怖で手の震えが止まらない。
その時頭の中で声が聞こえた。
カミサマ、ボクヲスクッテクダサイ。
佑典の声だった。
『姉ちゃん、今どこに住んでんのや?関西か?携帯届けてやんで。』
この声…知ってる。
この声は佑典が電話で話をしていた人だ。
携帯を持つ手が震えだした。
佑典の携帯をどうしてこの人が持っているのか…。
三宮で拾ったと芝居をしてまで、私に掛けてきた理由…。
私の居場所を突き止めたいんだ。
『わざわざ丁寧に掛けてきてるんや、ちゃんと受け答えするんが筋ちゃうか?』
『判りました。今から警察に行って事情を話してきます。警察から折り返しその携帯へ連絡しますから。』
電話の向こうで何かをひっくり返したような音がした。
『姉ちゃん、ええ度胸しとんのぉ。この事は忘れへんで…。』
一方的に電話は切れた。
恐怖で手の震えが止まらない。
その時頭の中で声が聞こえた。
カミサマ、ボクヲスクッテクダサイ。
佑典の声だった。
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