ユニゾンハーツ ?−1
交差点 PM11:48
警官
「こちら006(マルマルロク)現場に到着しました。これより現場検証を開始します。本部どうぞ」
オペレーター
「了解です。006」
通信が切れパトカーに無線をなおすと警官は現場に向かって走り出した。
現場に着くとすでに7台の車輌と20人ほどの警官や鑑識官などが現場検証をしていた。
警官
「お疲れ様です。どうですか?内浜警部」
そう言った警官の前には大柄で不精ひげを伸ばした男性が立っていた。
内浜
「どうもこうもあったもんか……同じ手口だ」
警官
「ということは、やはり証拠は……」
内浜
「ああ。ったく…ややこしい事件を引き受けちまったもんだ」
ややこしい事件……この事件は本当にそう言える事件だ。
なにせ証拠という証拠がないからどのような動機で殺されたのかも未だわからないまま。
ひき逃げかどうかも定かではない………
唯一わかっているのは被害者は鋭利な刃物で数回、切られそして道路を引きずられて道路の真ん中に置いていくというものだった。
そしてその道路の真ん中に置いていくというのもまたおかしな話だ……目撃者の証言によると大きな音がして外を見るとそこにはすでに死体があったと言う話だ。
内浜
「身元はわかったか?」
警官
「いえまだです。年齢からして学生のようですけど……」
内浜
「パラディンの坊主たちはどう言ってきているんだ?」
警官
「調査資料を渡せ、とのことです警部」
内浜警部が‘またか,と言った時だった。
頬に何かが当たり上を見上げるとぽつぽつと雨が降り出した。
内浜
「雨か……急いだほうが良さそうだな。行くぞ」
そう言うと隣にいた警官を引き連れて事件現場へと向かうのだった。
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