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いつかまた〜60〜

[115]  友愛数  2009-06-25投稿
予感的中。


昼休みを終えて、3限目が合同授業って時、智と梨玖がやって来るなり、

「よ、トーマ、ちさと付き合う事になったんだって?」

と言った。


恋歌ぁぁぁぁぁぁぁ!


『あの野郎!』
って顔してた僕に、梨玖が

「なんで?いいじゃん、長年の片想いが実って良かったね」

と言った。

あ…

やっぱり、みんな知ってらしたのね……


恋歌…相談なんかには口が固いのに、こういう話になると、舞い上がって仲間に喋るんだよな…昔から。

幸い、ちさはまだ来てない。

しばらくすると、恋歌と共にやって来た。

「お前…」

恋歌に一言言ってやろうと思ったけど、

「何?」

ちさの手前、ぐっとこらえた。

「なんでもない」

この分じゃ、響の耳にも入ってるんだろうな…。

そう思ってたら、響がやって来て、何も言わず、通路の向こう側に座った。


なんか、響と顔を合わせづらい。

響は、こちらを見る様子もなく、真っ直ぐ前だけを見ていた。

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