脳内メーカー?〜旅行〜
「はぁ?何で俺たちが!」
「理由ならあるわ。死んだ3人の共通点は同級生であること。けど犯人の目的が私たちの同級生を殺すことなら他にも沢山死人がでるはずよ。それなのに何故3人だけが殺されたのか?…答えは1ヶ月前の沖縄旅行よ。そう…私たちと翔太も参加したね。」
大輔と翔太と美里と死亡した3人は小学生のころ、特に仲が良く、別々の中学高校に行っても、大学や就職をしても、毎年集まってバカ騒ぎをしていた。そして今年は沖縄旅行をすることになった。
「おいおい…そんなじゃ理由になってないよ。確証なんてないじゃないか。」
「確かに確証はないわ。けど私たちが旅行に行った日、私たちが泊まった旅館の近くで殺人事件があったのは知ってるかしら?しかもまだその犯人は捕まってないみたいよ。」
美里は得意げに言った。
「マジかよ…!つまりその殺人事件の犯人が俺たちに顔を見られたと思って口封じのために3人を殺して、次は俺たちを殺しに来るってことか…。」
大輔はまだ少し疑念は残っていたがとりあえずは納得することにした。
「そーゆうこと。だからお願いがあるの…。」
美里はいきなり甘えるような声を出した。
「今日だけ大輔の家に泊めて…。」
大輔は突然の美里の哀願にまたまごつかされた。
「ちょっ…ちょっと待てよ!そんないきなり!」
「私…怖いの…。」
その声はいつもの美里じゃ考えられないほど弱々しかった。そぅ…まるで独りっきりで怯える子供のようだった。
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