desteny??
「それは・・・?何だよ?俺の事、未だ好きだって言ってくれたよな?俺が、アイツに逢いに行って、お前との約束に行かなかった腹いせなの?」
一番、哀しい勘違いだった。
「そんな言い方って・・・。酷いよ。」
「違うなら、違う!って言うもんな。否定しないって事は、やっぱり、男の所に行ってたんだ・・・。解ったよ。」
「あっちゃん・・・。違うの、違う・・・。」
淳は、私が違うと言い終える前に、一方的に電話を切った。
また、涙が止まらなかった。
携帯電話を、壁に向かって投げ付けた。こんなに、やるせ無い気持ちになったのは、産まれて初めてだった―\r
床に転がり、電池パックの蓋が外れた携帯を暫く見詰め、自分の運命を呪った。
直ぐに、また携帯が鳴った。
淳かも知れない・・・。
思い直して、もう一度掛けて来たのでは・・・?
そう思い、私は数歩、歩いて、携帯を床から、拾い上げて、フリップを開けた。
見た事も無い、携帯番号が表示されていた。淳からなら、『山上淳』と表示される筈だった。
何か、理由が有るのかも知れない―\r
自分の携帯で電話すると、私が出ないのでは、無いか―と思ったのかも・・・。勝手に、自分の都合の良い様に解釈し、通話ボタンを押した。
「もしもし・・・。あっちゃん?」
完全に、淳だと思い込んで居た。
「おはよう・・・。あっちゃんからの電話待ってたんだ・・・。残念、俺、あっちゃんじゃ無いわ・・・。」
聞いた事の有る声だった―\r
声を聞いた瞬間、身体の芯から、震えた。冷たい針が心臓に突き刺さった様な感覚も、同時に、私を襲った。
「誰・・・?」
聞くのは、怖かった―\r
「ん?声に聞き覚え有るでしょ?俺の可愛い仔猫ちゃん・・・。」
間違い無く、三日前に、私を縛って、拉致し、身体を無理矢理汚して、山に棄てた、あの、中川だった―\r
「どうして、私の電話番号が・・・?」
「香里ちゃんが、ぐっすり眠ってる間に、携帯の番号を移させて貰ったよ。あとね・・・。覚えてるかな?写真も、何十枚と撮らせて貰ったから。」
「写真?」
中川が言う様に、眠らせられた後から、山で、寒くて目を覚ますまでの間の記憶は、一切、無かった。
「可愛く撮れてるよ?良い身体してるし・・・。ネットにでも流せば、儲かるだろうな?」
「どうして・・・、そんな?」
中川が、云わんとしている事、何が、目的なのか・・・。まるで、理解出来なかった。
只々、恐怖で身体が固まるばかりだった―\r
一番、哀しい勘違いだった。
「そんな言い方って・・・。酷いよ。」
「違うなら、違う!って言うもんな。否定しないって事は、やっぱり、男の所に行ってたんだ・・・。解ったよ。」
「あっちゃん・・・。違うの、違う・・・。」
淳は、私が違うと言い終える前に、一方的に電話を切った。
また、涙が止まらなかった。
携帯電話を、壁に向かって投げ付けた。こんなに、やるせ無い気持ちになったのは、産まれて初めてだった―\r
床に転がり、電池パックの蓋が外れた携帯を暫く見詰め、自分の運命を呪った。
直ぐに、また携帯が鳴った。
淳かも知れない・・・。
思い直して、もう一度掛けて来たのでは・・・?
そう思い、私は数歩、歩いて、携帯を床から、拾い上げて、フリップを開けた。
見た事も無い、携帯番号が表示されていた。淳からなら、『山上淳』と表示される筈だった。
何か、理由が有るのかも知れない―\r
自分の携帯で電話すると、私が出ないのでは、無いか―と思ったのかも・・・。勝手に、自分の都合の良い様に解釈し、通話ボタンを押した。
「もしもし・・・。あっちゃん?」
完全に、淳だと思い込んで居た。
「おはよう・・・。あっちゃんからの電話待ってたんだ・・・。残念、俺、あっちゃんじゃ無いわ・・・。」
聞いた事の有る声だった―\r
声を聞いた瞬間、身体の芯から、震えた。冷たい針が心臓に突き刺さった様な感覚も、同時に、私を襲った。
「誰・・・?」
聞くのは、怖かった―\r
「ん?声に聞き覚え有るでしょ?俺の可愛い仔猫ちゃん・・・。」
間違い無く、三日前に、私を縛って、拉致し、身体を無理矢理汚して、山に棄てた、あの、中川だった―\r
「どうして、私の電話番号が・・・?」
「香里ちゃんが、ぐっすり眠ってる間に、携帯の番号を移させて貰ったよ。あとね・・・。覚えてるかな?写真も、何十枚と撮らせて貰ったから。」
「写真?」
中川が言う様に、眠らせられた後から、山で、寒くて目を覚ますまでの間の記憶は、一切、無かった。
「可愛く撮れてるよ?良い身体してるし・・・。ネットにでも流せば、儲かるだろうな?」
「どうして・・・、そんな?」
中川が、云わんとしている事、何が、目的なのか・・・。まるで、理解出来なかった。
只々、恐怖で身体が固まるばかりだった―\r
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