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ラブレター 〜第4話〜

[586]  内田俊章  2009-06-26投稿
ときめき ?


 俊章は、心臓が高鳴るのを感じた。

 便箋の他には、大きなハートがプリントされた、ピンク色のハンカチが入っていた。

 俊章は、そのハンカチの匂いをかいでみた。

 すると、香しい香水の匂いがした。一緒に入っていた便箋にも、封筒にも、同じ匂いが染み込んでいた。

 俊章は今まで、『告白』等された事がない。ましてや、特定の女の子と、付き合った事がない。嬉しくて、飛び上がりたい気分だが、相手が誰だか分からないまま、喜んでばかりはいられなかった。

 『いったい誰だろう?』

 俊章は、小学校から一緒で、雪子と仲の良い、何人かの子を思い浮かべたが、全く想像がつかなかった。


 翌日俊章が登校すると、雪子が玄関で待っていた。

 「お早う!俊ちゃん」

 「あぁ、お早う」

 「ねえ、読んでみた?何て書いて有ったの?」

 「雪子、誰なんだよ、あれをくれたのは?」

 「昨日言ったでしょう、今は言えない、って。で、返事を書いた?」

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