バラック
誰か…
今の俺の状況を簡潔に説明出来る奴は居ないのか
居たら是非とも俺にご教授してはくれないか?
そう、今この状況
いきなり
目の前の少女が
「いらっしゃーい!勇者様!」
金色の髪を頭の両端で縛っている
要するにツインテールって奴だ
それを元気に揺らしながら
そんな事を言い出している…
あぁ、まだコレだけならなんとか頭の悲しい子だと思えばいい…
だけど
こ、ここは
「ここは何処なんだよー!」
どこを見ても
木木木木木木木木木木木木木木木木
な、なぜだ!
俺は、いつも通りに家に帰り部屋に入った…
入ったはずなのに!
なぜ、自然豊かな場所に居るんだ!
俺は頭を抱えた
「あの〜」
俺が悩みに悩んでこのまま悩んでいると何かを悟ってしまうんじゃないかと思うくらい悩んでいると声をかけられた
頭の悲しい子に、だ
「先程、ここは何処なんだよー!っと叫んでましたけど」
そこで、少女一旦言葉を切った
俺は、抱え込んでいた頭を少女に向けた
「お前、ここがどこだかわかるのか…?」
少女に聞いた
「わかりますよ?だってここは私の世界ですもん!」
じゃあ、教えてくれ
と俺が言う前に少女が言った
「それに、勇者様をここに呼んだのも私です!」
胸を張って言った
「あはは、そうか、俺をここに連れてきたのは君だったのか、あはは…」
少女も一緒に笑った
だが、そんな笑いも消えることになる
「おい」
俺は、うさぎの耳を持つように少女の両端の髪を持った
「きゃぅ!な、なにするんですかぁ〜」
少女は、俺より頭二つ分小さい
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