眠れぬ夜は君のせい〜36〜
健太がもう一度言った。
『俺の傍で…俺の傍で居って下さい。』
涙を拭き左手を前に出し言った。
『健太は私の大切な後輩。それ以上も以下もない。…今すぐ車から降りて。出ていって。』
『先輩…俺はそれ以上です。ずっとずっと、先輩の事が好き…』
『出ていって!今日の事は忘れるから…出ていって。』
健太の言葉を遮って言った。
健太は助手席のドアを閉め出ていった。
アクセルを踏み込むとまた涙が出てきた。
佑典…。
会いたい。
高速に乗り、京都へと車を走らせる。
ただ、ただ…あなたが無事で生きていてくれさえいればいい。
そのことだけ祈った。
京都市内に着いたのは午前1時過ぎ。
四条大宮の駅前で車を停めて、深呼吸した。
その時、携帯の音が鳴った。
〈公衆電話〉の表示、
『もしもし!』
『くみ…ちゃん。』
佑典の声だった。
『俺の傍で…俺の傍で居って下さい。』
涙を拭き左手を前に出し言った。
『健太は私の大切な後輩。それ以上も以下もない。…今すぐ車から降りて。出ていって。』
『先輩…俺はそれ以上です。ずっとずっと、先輩の事が好き…』
『出ていって!今日の事は忘れるから…出ていって。』
健太の言葉を遮って言った。
健太は助手席のドアを閉め出ていった。
アクセルを踏み込むとまた涙が出てきた。
佑典…。
会いたい。
高速に乗り、京都へと車を走らせる。
ただ、ただ…あなたが無事で生きていてくれさえいればいい。
そのことだけ祈った。
京都市内に着いたのは午前1時過ぎ。
四条大宮の駅前で車を停めて、深呼吸した。
その時、携帯の音が鳴った。
〈公衆電話〉の表示、
『もしもし!』
『くみ…ちゃん。』
佑典の声だった。
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