ロストクロニクル8―1
クレイラの村を後ろに見ながら、タクトたちはやけ野原となってしまった場所に戻っていた。
「さて、これからどうしようか」
タクトたちは円になって話し合っていた。
「今回のように行き当たりばったりに進んでいては、時間が掛かり過ぎます」
「じゃあ、何か手を打とうぜ。俺もこんな旅さっさと終わらせてぇ」
「そうね、でも、何か手を打つとは言っても・・・」
四人が揃って頭を捻っているところだった。
「うわっ!」
突如、地面からウェドの背丈程の鏡が現れた。
「おいおい、勘弁してくれよ」
ウェドがハンマーを取り出した。
「待て!何か書いてる」
フラットが読み上げた。
「えーっと『あなたたちへのせめてものお礼。今見たい景色は?」
「景色?」
そこで、タクトは閃いた。
「そうだ、これがある場所を教えてくれないかい?」
タクトは木彫りの不死鳥の頭と胴体を取り出した。
鏡は徐々にその景色を変化させていった。
初めに映し出されたのは、ここから西側にある海だった。景色はその海の上を渡っていく。少し行くとまるで、隠されているかのように霞の中にある島が現れた。
さらに、景色は変わり、今度はその島の中を写し出した。中には鎖で繋がれた多くの人々がいた。
さらに、景色は進む。
今度は何かの建物の内部らしい。粗末な椅子に座っている人が見える。だが、顔は見えない。
その人物は懐から木彫りの不死鳥の翼を取り出した。
そこで、映像は突然途切れた。
「よし!あったぞ!フラット、ここからあの海までは近いかい?」タクトは元気な声で聞いた。
「はい、半日も歩けば到着します」
「よし!行こう」
「傀儡様」
「どうしましたか」
青白い顔をした青年は木彫りの不死鳥を懐にしまった。
「はっ!」
兵士の後ろから50人程度の鎖に繋がれた人々が現れた。
「反乱を企てた者です」
「反乱ですか」
青年は立ち上がった。
「かかってこい!お、俺が相手をしてやる!」
鎖に繋がれた人々は怯えていた。
「そうですか。兵士さん、剣を貸してあげて下さい」
兵士は一人を鎖から解放し、剣を渡した。
「よ、よし、か、かかってこい!」
「いいえ、あなたの相手は私ではありませんよ」
青年は男を睨みつけた。
男は異常な程の雄叫びを上げると、鎖に繋がれた人々に斬りかかった。
「さて、これからどうしようか」
タクトたちは円になって話し合っていた。
「今回のように行き当たりばったりに進んでいては、時間が掛かり過ぎます」
「じゃあ、何か手を打とうぜ。俺もこんな旅さっさと終わらせてぇ」
「そうね、でも、何か手を打つとは言っても・・・」
四人が揃って頭を捻っているところだった。
「うわっ!」
突如、地面からウェドの背丈程の鏡が現れた。
「おいおい、勘弁してくれよ」
ウェドがハンマーを取り出した。
「待て!何か書いてる」
フラットが読み上げた。
「えーっと『あなたたちへのせめてものお礼。今見たい景色は?」
「景色?」
そこで、タクトは閃いた。
「そうだ、これがある場所を教えてくれないかい?」
タクトは木彫りの不死鳥の頭と胴体を取り出した。
鏡は徐々にその景色を変化させていった。
初めに映し出されたのは、ここから西側にある海だった。景色はその海の上を渡っていく。少し行くとまるで、隠されているかのように霞の中にある島が現れた。
さらに、景色は変わり、今度はその島の中を写し出した。中には鎖で繋がれた多くの人々がいた。
さらに、景色は進む。
今度は何かの建物の内部らしい。粗末な椅子に座っている人が見える。だが、顔は見えない。
その人物は懐から木彫りの不死鳥の翼を取り出した。
そこで、映像は突然途切れた。
「よし!あったぞ!フラット、ここからあの海までは近いかい?」タクトは元気な声で聞いた。
「はい、半日も歩けば到着します」
「よし!行こう」
「傀儡様」
「どうしましたか」
青白い顔をした青年は木彫りの不死鳥を懐にしまった。
「はっ!」
兵士の後ろから50人程度の鎖に繋がれた人々が現れた。
「反乱を企てた者です」
「反乱ですか」
青年は立ち上がった。
「かかってこい!お、俺が相手をしてやる!」
鎖に繋がれた人々は怯えていた。
「そうですか。兵士さん、剣を貸してあげて下さい」
兵士は一人を鎖から解放し、剣を渡した。
「よ、よし、か、かかってこい!」
「いいえ、あなたの相手は私ではありませんよ」
青年は男を睨みつけた。
男は異常な程の雄叫びを上げると、鎖に繋がれた人々に斬りかかった。
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