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いつかまた〜66〜

[121]  友愛数  2009-06-28投稿
そこにあった光景とは。

手を掴まれ、壁に押し付けられたちさの顔に、唇が触れそうなくらい近付いた響がいた。


「響ッ!!!!!」


叫んだ僕に、響は振り返った。

そして、ちさの手を放し、教室を出て行った。

「待てよ!」

響は止まらなかった。

とにかく、今はちさが心配だ。

ちさは、床に脱力したように座り込んでた。

肩に手をかけ、

「…大丈夫?」

声をかけると、
コクン…と、頷いた。
その目には、うっすらと涙が浮かんでいた。

僕は少し考えて、ちさに言った。

「少し、ここに居てくれる?すぐ戻るから」

そうして、僕は響の後を追った。


『何やってんだよッ…!』

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