いつかまた〜67〜
走りながら響の姿を探す。すると、丁度、門を出ようとする響を見つけた。
「響!」
声をかけたけど、響は振り返る事も、立ち止まる事もしない。
「待てって!」
それでも止まらない。
「お前!ちさの笑顔が好きだって言ったじゃねぇかよ!」
そのお前が、なんで泣かしてんだよ…!
ピタッ…と、響の足が止まった。
そして僕の方を見た。
そして…
「お前も同じだったんじゃないのか?」
……同じ…?
「ちさは、誰のものでなくていいって」
「!!」
言葉が、出ない。
「先に踏み出したのは、お前だ」
そう言って、響は僕に背を向けて歩き出した。
僕はそれ以上、響に投げ掛ける言葉がなかった。
「響!」
声をかけたけど、響は振り返る事も、立ち止まる事もしない。
「待てって!」
それでも止まらない。
「お前!ちさの笑顔が好きだって言ったじゃねぇかよ!」
そのお前が、なんで泣かしてんだよ…!
ピタッ…と、響の足が止まった。
そして僕の方を見た。
そして…
「お前も同じだったんじゃないのか?」
……同じ…?
「ちさは、誰のものでなくていいって」
「!!」
言葉が、出ない。
「先に踏み出したのは、お前だ」
そう言って、響は僕に背を向けて歩き出した。
僕はそれ以上、響に投げ掛ける言葉がなかった。
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