君からの手紙〜40〜
翌日、休憩中に勇一と正は、これからのことについて話していた。
「中村、もうだいたい引き継ぎ終わったか?」
「ああ、ほぼな。お前は?」
「俺もだよ。あとは、お前自身のことじゃないか?」
「俺自身?」
「そうだよ。思い残したことはないのか?」
「それは…」
「俺はあるぜ。なんとか、この店にいる間に、この2、3日に起きた全てのことを、解決したいと思ってる…」
「そうか…それはこれからの、お前の恋愛も含めてか?」
「そうだよ。嶋野さんに会って、きっと、俺の中で閉ざしてたものが、開かれたんだと思う。俺、あの時から…15年前、由美がいなくなってから、恋愛感情に鍵かけてたんだ…」
そう話す勇一を見て、正は少し嬉しくなった。
冷静すぎる性格から、より人間臭く見えたからだ。
勇一は、幸子のことも話した。
「…そうか、偶然だな。もしかして、お前のゆうように、見えない誰かの願いに導かれたのかもしれないな」
「ただの偶然かもしれない…でも、同じ曲だったんだよ。由美が心打たれた歌と、夕樹さんが愛した彼の思いが詰まった歌が…」
「そうか、お前の言う、その曲を作った『秀さん』って人に会えればいいのか?」
「うん。夕樹さんとも話そうと思ってる。…新井さんのことも、話そうと思ってる」
「そうか。協力するよ」
「ありがとな、中村。だから、お前も自分のことなんとかしろ」
「佐野さんとのことか?」
「なんだ、やっぱり気になってたんじゃないかよ」
「…なんでだろ?夢にまで出てくるんだ。バカとか、女心がわかってないとか言われて…夢でだぜ。それでも、嬉しいんだ」
「中村…それはもう好きなんだよ。いっちょ今日、別のとこに食事誘って見れば?」
「そうか、でも誘いにくいな〜」
「俺から、話しとくよ。あっ!それから昔、由美とデートした時に、もの凄くダサい決めゼリフ言ったことあるから使ってみてよ」
「なんだよそりゃ?言ってみ」
勇一は、正に耳打ちした。
「なんだそりゃ!笑われたろ?」
「もの凄くね。
(笑)…でも最後に『ありがとう』って言ってくれたよ」
「そうか…。勇一、お前のキャラに合ってないけど、言ってみるよ。玉砕覚悟で…」
「そうしてくれ」
2人は仕事に戻った。
「中村、もうだいたい引き継ぎ終わったか?」
「ああ、ほぼな。お前は?」
「俺もだよ。あとは、お前自身のことじゃないか?」
「俺自身?」
「そうだよ。思い残したことはないのか?」
「それは…」
「俺はあるぜ。なんとか、この店にいる間に、この2、3日に起きた全てのことを、解決したいと思ってる…」
「そうか…それはこれからの、お前の恋愛も含めてか?」
「そうだよ。嶋野さんに会って、きっと、俺の中で閉ざしてたものが、開かれたんだと思う。俺、あの時から…15年前、由美がいなくなってから、恋愛感情に鍵かけてたんだ…」
そう話す勇一を見て、正は少し嬉しくなった。
冷静すぎる性格から、より人間臭く見えたからだ。
勇一は、幸子のことも話した。
「…そうか、偶然だな。もしかして、お前のゆうように、見えない誰かの願いに導かれたのかもしれないな」
「ただの偶然かもしれない…でも、同じ曲だったんだよ。由美が心打たれた歌と、夕樹さんが愛した彼の思いが詰まった歌が…」
「そうか、お前の言う、その曲を作った『秀さん』って人に会えればいいのか?」
「うん。夕樹さんとも話そうと思ってる。…新井さんのことも、話そうと思ってる」
「そうか。協力するよ」
「ありがとな、中村。だから、お前も自分のことなんとかしろ」
「佐野さんとのことか?」
「なんだ、やっぱり気になってたんじゃないかよ」
「…なんでだろ?夢にまで出てくるんだ。バカとか、女心がわかってないとか言われて…夢でだぜ。それでも、嬉しいんだ」
「中村…それはもう好きなんだよ。いっちょ今日、別のとこに食事誘って見れば?」
「そうか、でも誘いにくいな〜」
「俺から、話しとくよ。あっ!それから昔、由美とデートした時に、もの凄くダサい決めゼリフ言ったことあるから使ってみてよ」
「なんだよそりゃ?言ってみ」
勇一は、正に耳打ちした。
「なんだそりゃ!笑われたろ?」
「もの凄くね。
(笑)…でも最後に『ありがとう』って言ってくれたよ」
「そうか…。勇一、お前のキャラに合ってないけど、言ってみるよ。玉砕覚悟で…」
「そうしてくれ」
2人は仕事に戻った。
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