いつかまた〜68〜
戦意喪失…とは、こういう気持ちを言うんだろうか。
響の気持ちにうっすら気付いてから、響も同じ気持ちなんじゃないかとは思っていた。
いつから、響がちさを想っていたのかは分からないけど、他のみんなが気付いていなかったって事は、それだけ響が表に出さないように気を付けていたからだ。
僕は、響を裏切ったかのような罪悪感を感じていた。
響に対して、闘争心を燃やしていた訳じゃない。
あるとしたら、それは僕自身の焦り。
ちさの気持ちが、響に傾かない為の焦り。
さっきのちさの言葉、響の言葉が、僕の中にあった、封印しようとくすぶっていた感情を呼び起こした。
『俺が好きだと言ったから、ちさは俺を意識しただけなんじゃないか。だって、それまで、ちさが俺をそういう目で見た事はなかったじゃないか』
ちさの、あの震える程の告白さえ、僕は信じる事ができなくなってしまった。
響の気持ちにうっすら気付いてから、響も同じ気持ちなんじゃないかとは思っていた。
いつから、響がちさを想っていたのかは分からないけど、他のみんなが気付いていなかったって事は、それだけ響が表に出さないように気を付けていたからだ。
僕は、響を裏切ったかのような罪悪感を感じていた。
響に対して、闘争心を燃やしていた訳じゃない。
あるとしたら、それは僕自身の焦り。
ちさの気持ちが、響に傾かない為の焦り。
さっきのちさの言葉、響の言葉が、僕の中にあった、封印しようとくすぶっていた感情を呼び起こした。
『俺が好きだと言ったから、ちさは俺を意識しただけなんじゃないか。だって、それまで、ちさが俺をそういう目で見た事はなかったじゃないか』
ちさの、あの震える程の告白さえ、僕は信じる事ができなくなってしまった。
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