携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> desteny??

desteny??

[297]  meeco  2009-06-30投稿
一週間後―\r

午後九時、銀座―\r

雨が、しとしと降る夜だった。中川は、私に、ある店の前に立って居る様にと言った。私は、言われた時間通りに、その店の前に立って居た。五分としない間に、目の前の道路に、あの日見た、白いベンツSLKが停車した。

「こんばんは。」

言葉を返す訳でも無く、私は、只、これから何が起こるのかと不安で、その場に立ち尽して居た。

「乗りなよ、取り合えず、雨凄いし。」

そう言うと、中川は、運転席から降り、助手席の方へ回り、扉を開けた。

私は、促されるまま、助手席に座った。車は、キッーっと音を立てて、進み出した。

「時間通りに来てくれるとは思わなかったよ・・・。で、今日の事は、誰にも言って無いよね?」

どちらかと言うと、私が聞きたい一言だった。

「言ってない・・・。写真返して・・・。約束でしょ?」

「焦んなくても、ちゃんと返してあげるって。」

その会話以降、私も、中川も何も話さなかった。助手席の窓から、流れる景色を、流す様に、見詰めていた。

十分位、時間が経った頃、車は、高級ホテルの地下駐車場に入った。

「此処・・・?」

「マンダリンオリエンタル・・・。来た事無い?静かな所で、話がしたいんだ・・・。」

中川が、何を考えているのか―\r

全く、想像すら付かなかった。

「どうして、ホテルなの?外で充分でしょ?」

「人目に付くだろ?香里も、不味いでしょ。」

中川の言う事も、的を獲て居た―\r

でも、ホテルと言う場所には、抵抗が有った。

何故、話をするのに、ホテルに行く事が必要なのか―\r

この時、私は、中川の行動を不審に思う事すら、出来なかった。何故なら、高級ホテルが、男性と来る場所と言う認識が私には、一切、無かったからだった。今まで、家族や女友達以外と来た事は、一度も無かった。

地下駐車場で、車のエンジンは切られた。

感想

感想はありません。

「 meeco 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス