いつかまた〜72〜
ちさとも、ちゃんと話しないとな…
ちょっと気分が晴れたからって、都合いいけど……
僕は昼休み前、ちさの教室に向かった。
みんなが食堂や外へ向かう中、ちさは席についたままだった。机の上に出した弁当に手をかけて、ぼんやりしていた。
「ちさ」
僕に気付く。
笑顔はない。
それは、仕方ない…
「昨日、響んとこに行ったんだって?」
「あ…うん…ずっと学校来てなかったから…。お父さんに大きな仕事が入ったから、手伝ってたんだって」
響は、設計士の親父さんの元で、建築と設計の勉強をしながら、仕事を手伝っている。
バイトが忙しかったのは本当なんだ…
「なんか言ってた?」
「う…ん……『悪かったな』って。……それから…」
「好きだ、って?」
「!………うん…」
「ん〜っ…!そっかぁ。でもさ、悶々としながら悩むより、そっちの方が気分がいいや!」
ちさはびっくりしていた。
「な!」
笑う僕に、ちさも少し笑ってくれた。
ちょっと気分が晴れたからって、都合いいけど……
僕は昼休み前、ちさの教室に向かった。
みんなが食堂や外へ向かう中、ちさは席についたままだった。机の上に出した弁当に手をかけて、ぼんやりしていた。
「ちさ」
僕に気付く。
笑顔はない。
それは、仕方ない…
「昨日、響んとこに行ったんだって?」
「あ…うん…ずっと学校来てなかったから…。お父さんに大きな仕事が入ったから、手伝ってたんだって」
響は、設計士の親父さんの元で、建築と設計の勉強をしながら、仕事を手伝っている。
バイトが忙しかったのは本当なんだ…
「なんか言ってた?」
「う…ん……『悪かったな』って。……それから…」
「好きだ、って?」
「!………うん…」
「ん〜っ…!そっかぁ。でもさ、悶々としながら悩むより、そっちの方が気分がいいや!」
ちさはびっくりしていた。
「な!」
笑う僕に、ちさも少し笑ってくれた。
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